IHI 企業CM「二人の未来実現者」篇
WBC2026のオフィシャルスポンサーとなった株式会社IHIと共に、野球に関連する新CMを制作しました。IHIの航空エンジニアとプロ野球選手という、一見異なる二人の「未来実現者」が歩む道を、徹底的なリアリティの追求によって描き出しました。テレビ、Netflix、YouTubeなどの各種デジタルメディアや、球場ビジョンなどで放映されました。
Project Duration
約3ヶ月
Production Team
Creative Director:加来幸樹(SIGNCOSIGN)
Creative / Business Producer:岩本州司(Good Future)
映像監督・演出 / 児山 隆
制作プロダクション / AOI Pro.
Outputs
CMテーマ
総合重工業グループとして、資源・エネルギー、社会インフラ、産業機械、航空・宇宙の4つの事業分野を中心にさまざまな社会課題を解決し、人々の暮らしに豊かさとさらなる価値を提供しているIHI。今回のCMでは、二人の少年が「航空エンジニア」と「プロ野球選手」というそれぞれの夢を実現していく成長過程を描くことで、「未来実現者 IHI」という企業姿勢を伝えています。
野球が生み出す熱気と感動は、世代や国境を越えて人々の心をひとつにし、新たな活力を生み出します。多様な力を結集し、チームで挑むことで未来を切り拓く――その価値は、長年にわたりエネルギー、社会インフラ、産業機械、航空宇宙といった幅広い分野で、技術とものづくりの力を磨き、国内だけでなく全世界で社会や産業の発展を支えるIHIのものづくりにも通じるものです。
そこで今回の新CMでは、「野球における成長や栄光」と「IHIの仕事に対する情熱」とを重ね合わせて企画しました。スタジアムという大舞台で結果を追い求める選手たちと、磨き抜いた技術で人々の暮らしを支えるIHIの社員たち。活躍するフィールドは異なれど、挫折を糧に、たゆまぬ努力で理想の未来を形にする「未来実現者」であることに変わりはありません。両者の歩みが交差する瞬間を描くことで、IHIが掲げる前向きな企業姿勢と、より良い未来を創造しようとする決意を表現しています。
制作のこだわり
映像を制作する上では、野球と航空事業、それぞれの現場が持つ独特の空気感を再現することにこだわりました。野球のシーンでは、プレー中の激しい動きによって汚れたユニフォームまで細かく再現。航空エンジニアのシーンでは、IHIの施設や本物の作業服を使用し、最先端技術を扱うエンジニアの緊張感を説得力のある映像で実現しました。
こうした映像における表現を際立たせるため、登場人物のセリフや文字による説明をあえて最小限に留め、代わりに細かな表情や環境音によって演出を行いました。これにより、視聴者の想像力を掻き立て、二人の表情や佇まいから溢れ出す情熱をよりダイレクトに伝えることを意図しています。
このダイナミックな映像をより効果的に見せているのが、二人の情熱を伝える音楽です。穏やかに始まり、葛藤のシーンでは静かに、そしてラストの「行け」という力強い決意に向けて盛り上がりを増す旋律は、視聴者の感情を揺さぶり、物語への没入感を高めます。
幼少期にキャッチボールをしながら飛行機を見上げるシーンから、それぞれの舞台で一歩を踏み出す瞬間までを対比させることで、何かに挑戦し続けるすべての人々が自らの姿を投影できるような、普遍的な情熱と誇りを描いたCMとなっています 。
制作チームより
できる限り説明を省く代わりに、何をどう工夫してメッセージを伝えるのか。そこをつくり込むのにはやはり苦労しました。チーム一丸となって考え抜き、最終的に納得のいくものを世に送り出すことができたと思っています。機密も扱う実際の現場での撮影など、リアリティを出すためにIHIのみなさんにも多大な協力をしていただき、感謝しています。
完成した映像を見たIHIの方々からは、「感動しました」「涙が出ました」といったお声をいただいています。ステークホルダーにだけ響くのではなく、何かを頑張っているひとには広く共感できる内容なので、不思議と自分のことのようにも思えた、といった感想もいただきました。
どのような分野かに関わらず、誰もが皆、日々挑戦をしています。このCMを見たすべての方々に、そんな自分自身の姿も、未来実現者のひとりとして投影してもらえたら嬉しいです。